ためになる!?ぶつだんやさんコラム

2020年10月19日

「喪中はがき」が届いた…どうしたらいい?

  • お仏壇と墓石の太田屋
  • 太田博久(代表取締役)

今年お葬式のお手伝いをさせていただいたお客様から、そろそろ「喪中はがき」を作りたい、とのご依頼が増えてきました。来月11月ぐらいから、皆様のお宅にも届き始めるかもしれません。

コロナ禍により、今年は例年以上に少人数で、周囲に知らせることなくお葬式を執り行ったご家庭も多くなっています。もしかすると意外なお知り合いから「喪中はがき」が届き、驚かれることもあろうかと思います。

そんなとき、どうしたらよいでしょうか。

できることなら、改めて弔意を示すお香典か、お線香やローソク等のお品を携えてお悔やみにお伺いするのがベストです。ただ、お伺いすることが難しい場合には、お悔やみのお気持ちを一筆添えて、それらをお送りするのがよいかと思います。

すでに四十九日を過ぎている場合が多いかと思いますので、その際には「御仏前(御佛前)」と書いてお渡しします。浄土真宗ではお葬式の際も「御仏前」と書きます。他のご宗派はお葬式では「御霊前」ですが、四十九日を過ぎると通常は「御仏前」とします。

地域によっては、師走に入った時期ぐらいから「新御霊(あらみたま)」とする場合もあります。「新御霊」は、今年亡くなられた新しい仏様といった意味です。

弊社では最近、お線香なら2,000円台から3,000円台の桐箱入り進物線香を多くお求めいただいています。ローソクなら、通常のものより明かりが美しく見た目もきれいな「蜜蝋(みつろう)」が人気です。また、それらを郵送して欲しいとのご要望を承ることが増えています。

コロナ禍という特殊環境が依然として続いていますが、せめて弔意を表し心を通わせることだけはしたいものですね。