ためになる!?ぶつだんやさんコラム
2020年10月10日
私の好きな仏教の言葉 只管打坐について
- 株式会社佐倉幸保商店
- 佐倉浩徳(代表取締役社長)
私は仏教系の大学出身で、卒業論文は道元禅師についてでした。なぜ道元禅師かというと『只管打座(しかんだざ)』の教えが好きだからです。
何のために修行をするのか?悟りを開くために修行すると思っていませんか? この『只管打座(しかんだざ)』は違うのです。ただひたすらに坐禅をするのです。その先の悟りを意識せず、ただひたすらに坐禅し集中するのです、それは坐禅する姿こそが真の悟り(お釈迦様の姿)だとの教えだからです。
一生懸命に努力してきたことに成果が見え始めると人は努力をやめ慢心する。するとせっかくの成果は手中からぽろぽろとこぼれ落ちてしまう。そんな戒めの教えです。学生時代の私は、何をするにも負の部分が少しでも思い浮かぶと結局行動に移せず後になって、しておいたら良かったと後悔することがたくさんありました。この言葉を初めて聞いたとき私は、「周りのせいにせず、取り敢えず今してみなさいよ。その姿が素晴らしいんですよ。間違いに気づいたら修正すればいい。今を大切に生きなさい」と言われた気がして何故かすごく勇気づけられたのを覚えています。本当の意図とかけ離れているかもしれませんが、私にとって大切な言葉です。仏教の教えには、今を生きる我々にも、すっと手を差し伸べてくれる言葉がたくさんあります。秋の夜長に一度調べてみてはいかがですか。