ためになる!?ぶつだんやさんコラム
2020年10月2日
嘘も方便
- 株式会社ぶつだんのもり
- もくりんくん
「嘘も方便」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
嘘をつく事は悪いことだけど、時と場合によっては必要な手段であるといった意味ですね。
「方便」の仏教での意味
この「方便」という言葉が仏教用語で人を真の教えに導くための仮の手段という意味があります。
また、「方便」の原語はサンスクリット語の「ウパーヤ」であり、「近づく・便宜的な手段」という意味があります。
五戒
そもそも仏教では、
1.不殺生戒 (殺すなかれ)
2.不偸盗戒 (盗むなかれ)
3.不邪淫戒 (よこしまな男女関係を持つなかれ)
4.不妄語戒 (嘘をつくなかれ)
5.不飲酒戒 (酒を飲み、酒に飲まれるなかれ)
という五戒の教えがあり、嘘をつかないようにとされています。
ですが、お釈迦様は衆生を真実に導くために善巧方便としてわざと嘘をつくことを許されているのです。
お釈迦様も、我々が時には物事を円滑に進めるために、時には人の心の安らぎのために使う嘘を咎めたりはしないことでしょう。
もちろん悪い嘘は駄目です。大叫喚地獄に落とされ舌に針を刺され、引き抜かれてしまうかもしれませんよ。