ためになる!?ぶつだんやさんコラム
2020年9月18日
「菩薩(ぼさつ)」とは?
- 株式会社ぶつだんのもり
- もくりんくん
菩薩とは
よく仏様の名前で「〇〇菩薩」とか聞くかと思います。
菩薩って一体何なんでしょう?
菩薩とは菩提薩埵(ぼだいさった)の略であり、元々の言葉ボーディ・サットヴァを音写したものです。
菩提薩埵の菩提とは悟りのことで、薩埵とは求める者という意味があります。
菩薩の上には如来(にょらい)という最高位の位があり、如来は悟りを開いたものであり、私たちを悟りに導いてくれます。
菩薩は次期如来候補であり、悟りを求め現世で修行を積みながら人々を救い、仏の道へと導いてくれます。
仏様の世界は縦社会
さらに、仏様の世界はなかなかの縦社会であります。
上位から如来・菩薩・明王・天という位がある中で、菩薩の中でも「菩薩五十二位」という階位に分けられています。
菩薩五十二位は上位から「妙覚(みょうかく)」「等覚(とうかく)」「十地(じっち)」「十廻向(じゅうえこう)」「十行(じゅうぎょう)」「十住(じゅうじゅう)」「十信(じゅうしん)」となります。
妙覚が最上位であり、如来と同一視されるくらいのレベルです。私達がよく知る十三仏である弥勒菩薩や観音菩薩などはここに属しています。特に弥勒菩薩は次に如来になるものとされています。
等覚は菩薩の極意であり、妙覚に匹敵するレベルの位となります。
以下の十地・十廻向・十行・十住・十信はそれぞれ10位毎に付けられた階位で、例えば十地の中でもさらに法雲・善想・不動・遠行・現前・難勝・焔光・発光・離垢・歓喜という位が存在します。
次に如来になる弥勒菩薩でさえも56億7千万年後。気の遠くなるような時間をかけて如来を目指して修行を重ね、悟りを開いた仏の世界と人間の世界の架け橋の役目をしながら人々を救うお忙しい菩薩様なのです。