ためになる!?ぶつだんやさんコラム
2020年8月15日
盂蘭盆会(うらぼんえ)
- 株式会社 ほこだて仏光堂
- 石巻店 阿部
今回はお盆=盂蘭盆会(うらぼんえ)のお話です。
盂蘭盆会なんて不思議な名前だと思ってはいたのですが
語源はインドのサンスクリット語で「ウラバンナ(逆さ吊り)」から来ているとのこと。
由来としてはお釈迦様には十大弟子と呼ばれるお弟子さんの中に
神通力に長けた目連尊者という方がいました。
ある日、目連尊者は亡くなった母親がその後どうなっているか神通力で
調べた所、餓鬼の世界に堕ち、逆さ吊りにされ飢えと渇きに苦しんで
いる事を知ります。
目連尊者は神通力で母親に食べ物を与えようとしましたが
餓鬼の世界所為なのか、目前で燃えてしまい届かなかったそうです。
なんとか助けたいと目連尊者がお釈迦様に相談した所、
「大勢の僧が夏の修行を終える7月15日に、彼らに食べ物や飲み物を献じれば、
その功徳により母を救う事ができよう」と説かれたそうです。
目連尊者がその教えの通りにしたところ、その功徳によって母親は
極楽往生を遂げる事ができました。
この話から父母、先祖、諸精霊(すべての魂や霊という意味)
を供養する盂蘭盆会の行事が生まれたといわれています。
お盆も残すところあと一日。
今年はコロナの影響で帰省されない方も多いとは思いますが
故人様が好きだった食べ物等を用意して一緒に食べるのも
よいご供養になるかもしれませんね。