ためになる!?ぶつだんやさんコラム

2020年8月1日

八朔(ハッサク)の日

  • 株式会社 ほこだて仏光堂
  • 石巻店 阿部

8月1日は八朔(ハッサク)の日です。
何故八朔なのかといえば、八朔は八月朔日の略で朔日(さくじつ)とは1日を意味するからなんですね。

旧暦の8月1日は今でいう8月下旬から9月上旬位の時期を指し、
稲穂が実り始める頃とも重なる為、八朔の日に豊作祈願の祭りが各地で行われるようになりました。
例えば熊本の八朔祭、福井の八朔祭、福岡の八朔の節句、山梨の八朔祭り等が有名ですね。

変わったところでは香川県の三豊市の一部地域ではひな祭りを八朔の時期に行ったりもするそうです。
天正7年3月3日に香川県三豊市にあった仁尾城が土佐の長曾我部軍の城攻めにあい、
奮戦したものの最終的に陥落し、城主以下全将士は城に火を放ち自刃して果てたとされています。
それを見た住人達は、その悲惨な出来事を後世に伝える為、ひな祭りを3月3日に行わず
その代わりに8月1日の八朔の日に男子と女子の節句を同時に行うようにしたそうです。

この地域では初めて男子が誕生したお家では部屋の一角に舞台を作り石・砂・コケ・松などを使って
山川渓谷のミニチュアを作り、武者人形を配置して歴史上の有名人やおとぎば話の場面を再現し、
元気に成長する事を願うようになったとのこと。
一時期は廃れてしまったようですが平成10年から町ぐるみのお祭り【仁尾八朔人形祭り】として復活したそうです。

また果物としての八朔は
1860年頃、広島県因島の田熊町にある浄土寺の恵徳上人によって発見されたと言われています。
独特の風味があり美味しかったので、当時色々なPRをうちだして名物にしようとしていたようです。

但し当時は八朔とは違う名前だったようで、この果物が八朔と呼ばれたのは明治19年になってから
名前の由来はこの果物が(旧暦の)8月1日頃から食べられたからとされています。

8月1日だけでも本当に全国津々浦々色々な事があるのですね。