ためになる!?ぶつだんやさんコラム

2020年7月1日

生き物の命の供養

  • お仏壇と墓石の太田屋
  • 太田博久(代表取締役)

毎年この時期に、弊社では地元寺院のご住職をお迎えして「生き物の命」の供養祭を行っています。梅雨の最中ではありましたが、お陰さまで今回で無事に20回目の供養祭を行うことができました。

お葬式やご法事の料理、加えてレストラン営業もしている弊社は、飲食店の開店と同時に施設横に「生類の命を戴くことに感謝し供養する碑」を設けました。長年葬送や供養の仕事に携わってきましたので、直接飲食業に取り組むにあたり、どうしても生き物の命を意識せざるを得ませんでした。

 

 

 

私たち人間は、自分の命を維持するために、動物であれ植物であれ、他の生き物の命を奪わずにはいられません。その変えることのできない事実の前で、私たちにできることは、私たちのために犠牲になる命に感謝し、その命を無駄にしないことだけでしょう。その思いが、食前の「いただきます」という感謝の言葉に込められています。

先日ネットで「❝いただきます❞は誰に言う?」という記事を見つけました。「いただきます」の言葉が持つ意味を承知しているのは私には「当たり前」ですが、もしかしたら決して「当たり前」ではないのかもしれません。

常に命を意識する仕事に携わるひとりの人間として、せめて年に一度の供養祭を継続しながら、改めて意識し考える機会を継続していきたいと思います。